建築から担々麺へ 変化しても揺るがない哲学

 2025/08/29

伊豆大島の南側、風待ちの港とも呼ばれる波浮港。
石畳の坂道や昔ながらの港町の風景が残るこの場所では、近年、個性的な宿や地元食材を生かした飲食店が次々とオープンし、盛り上がりが連鎖するように広がっています。

波浮港のシンボル「踊り子坂」を上がった先に、2024年7月『担々麺 kUi』がオープンしました。
東京・世田谷で営業していた店舗を大島へ移転し、大島のブランド豚「かめりあ黒豚」や地元で採れる青唐辛子を使った担々麺は、香り豊かで深みのある味わい。オープンから間もなく、島内外の人々が足を運ぶ人気スポットとなっています。

『担々麺 kUi』のオーナー、尾形模空(おがた もくう)さんは伊豆大島出身。
建築やデザインの経験を持ちながら、現在は飲食店を経営されています。

なぜ飲食店を開業されたのか、なぜ今、島に戻る決断をしたのか。その背景には、尾形さんが様々なキャリアを通じて大切にしてきた哲学がありました。

取り巻く環境の中から、常に最善の解を考え続ける

高校時代、進路に迷っていたとき、美術教員だった父がアトリエを作るために家を建てたことをきっかけに建築設計に興味を持ったと言います。
島の先輩が進学していた前橋工科大学建築学科の存在を知り、高校2年生で文系から理系へ転向。建築の道を志しました。

大学では有名建築家の教授陣から刺激を受け、次第にデザインにのめり込んだそうです。転機となったのは、在学中のコンペで高い評価を得た二世帯住宅の設計。

自分の好みを押し付けたデザインではなく、家族構成や社会背景といった「現場」にある要素を拾い集め、整理し、組み合わせて最適解を導くプロセスから生まれたものでした。

学生時代から今まで尾形さんの哲学として一貫しているのが、「今できることは何か」という問いを常に持ち、限られた条件の中で最善を形にするという考えだったといいます。

その考えは、建築から日用品販売のグローバル企業、そして飲食業へとフィールドを変えても変わることなく、尾形さんを支え続けています。

シマノラジオで聴く、尾形さんのあゆみ

そんな尾形さんのこれまでのあゆみや、大島での暮らし・働き方、そして『担々麺 kUi』に込めた想いは、「シマノラジオ」でじっくり語られています。

「シマノラジオ」は、東京の離島・伊豆大島で暮らす私たちが、これまで出会ってきた素敵な方々をゲストに迎え、その人の歩みや想いをゆっくり紐解いていく番組です。

シマノラジオ#005ゲスト 尾形模空さん

「シマノラジオ」は、東京の離島・伊豆大島で暮らす私たちが、これまで出会ってきた素敵な方々をゲストに迎え、その人の歩みや想いをゆっくり紐解いていく番組です。

尾形さんのインタビューでは、島で挑戦する面白さや、これからの波浮港の可能性も伺うことができました。ぜひ、お聴きください。

「今できることは何か」という問いを軸に、状況に応じて柔軟に選択を変えながら、自分も地域も豊かにしていく。尾形さんの姿は、「自分らしい生き方」を模索する人にとって、多くのヒントを与えてくれます。

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