『ゼロ高等学院生の1週間伊豆大島探究記』

 2023/06/13

伊豆大島での滞在について

はじめまして、河原晴馬と申します。僕は堀江貴文さんが主催する通信制高校であるゼロ高等学院の3年生です。

自分は、企業の知財を非研究者やクリエイター向けに紹介するメディアでインターンをしています。ChatGPTなどの生成AIを活用しながら仕事をしていて、記事テキストの作成や、記事で使う画像などを画像生成AIで出力させるなどの仕事をしています。キャラクターIP(知的財産)を扱う企画などにも携わっており、企業とクリエイターコミュニティの間の橋渡しをする仕事などもします。

今回は東京から120km南の洋上に浮かぶ伊豆諸島最大の島である伊豆大島に1週間滞在しました。滞在中、島で見つけた今後のやりたいことや、島で出会った人々との交流を通じて感じたことについて発信できればと思います。

大島に来たきっかけを教えてください

僕が大島へ来たきっかけは、離島の暮らしを自分自身の目で見て体験してみたかったからです。約半年前に兵庫県から上京し東京での生活を一通り体験しました。東京とは正反対の生活環境がどのようなものなのか知りたく、そこから自分の視野を広げようと思い大島の滞在を決めました。

大島についてリサーチする中で大島にもシェアハウスが存在することをインスタで知りました。大島のシェアハウスに行けば島に暮らす人と交流ができると考え『伊豆大島クエストハウス』を今回の滞在拠点にしました。

1週間単位での入居滞在は原則行っていないので、運営メンバーである”いと〜まん”の経営する(株)TIAMのプログラム生として滞在させていただくことになりました。島の暮らしや生活を見れる。そしてそこで生活する人との交流ができると、期待に胸を膨らませて大島に来ました。

大島の第一印象はどうでした?また、想像と異なる点はありましたか?

大島へ来て、特に印象に残ったのは二つです。一つは、想像より都会的な雰囲気があること。もう一つは、離島だとは思えないくらい、エネルギーに満ち溢れていることでした。乗っている船が港に到着したとき、まず感じたのは「島だ!」という強烈な島感。それと同時に「すごく整備されていてきれいな港だ」という驚きがありました。第一印象は都会的な港でした。港の建物がキレイで機能的だったこと、観光客や待ち合わせの人たちで賑わっていたことが印象的でした。

その後、今回僕を受け入れてくださった、いとーまんに紹介していただき、初日はたくさんの人と交流しました。全員がエネルギーに溢れていて、本当に魅力的でした。これまで「大勢の人のエネルギーが溢れる場所=都会」って先入観があったのですが、それは覆され、「離島にもこんなにエネルギーに溢れた人たちと出会えるなんて!」というのも大きな印象です。

大島ではどのように過ごしていましたか?また、印象に残った体験はありましたか?

大島での一週間の滞在では、最初の数日と残りの日数で、過ごし方が大きく異なりました。初めの2日間は、大島を訪問中だったり、大島で活動している人たち(8人くらい)と大島を一緒に観光し、夜はクエストハウスでのBBQをしました。

事前情報を一切知らされないまま、裏砂漠の壮大な広がりを直に感じたり、波浮港で島の子供たちの和やかな様子を見れたり、大島のありのままの姿を素直に知ることができる貴重な体験でした。また、多くの人々との交流を通じて、東京諸島の人々の温かさを実感できました。

滞在期間の後半は、新しく開設されたコミュニティスペース、WELAGOでリモートワークをしながら過ごしました。そこは島の人々や情報が集まる場所で、島のリアルな雰囲気を感じ取ることができました。大島の人々は、新しいことに挑戦し楽しむ雰囲気があり、前向きな印象を受けました。それぞれが島の変化を自分ごととして捉えている姿が、とても印象的でした。

特に印象深かった体験としては、島で知り合った方の家に夜ご飯を食べに行ったことです。その際、子供のお迎えやスーパーでの買い物に同行しました。レジのおばちゃんと子供が楽しそうに話をしていたり、知り合いと偶然出会ったりする光景、その余白から生まれてくる姿は地域コミュニティの温かさと繋がりを感じることができました。

島の生活で驚いたことや困難だと感じたことはありますか?

島生活で特に驚いたことは2つあります。まず一つ目は、初日に大島を一周した際に、空き家が多いにも関わらず、利用可能な物件が少なく、住居を見つけるのが難しいという現状を聞いたことです。これは島特有の事情で、初めて知ったときはすごく意外でした。そもそも土地が少なく、また観光産業が有名なので土地や物件を手放したがらない人が多いそうです。

二つ目は、島にコンビニが一軒もないということです。普段の生活では考えられない状況で、飲み物や食べ物をすぐに手に入れられない現実に直面しました。普段の生活で当たり前にすぐに飲み物や食べ物が手に入ることが当然のことではないと気付いたりもしました。また、滞在終盤で台風が来たので離島特有のスーパーから物が消える貴重な場面にも出会えました。

大島の魅力を3つあげるとしたら?

大島の魅力は数多くありますが、ここでは特に3つに絞ります。それらは、1つ目が便利な立地、2つ目が産業の余地、そして3つ目が豊かな自然の景色です。

まず便利な立地についてですが、浜松町からジェット船で1時間45分、テンポよく移動すれば新宿から大島まで2時間半で来ることができます。ネット割引や学生割引を活用すればさらに手頃に旅が可能で、2拠点生活が現実的に実現できます。また、島からは本州が見えるため、気持ち的にも東京に近いと感じられることが魅力の一つです。

次に産業の余地についてです。島に訪れる人が多いためお客さんは多いのですが島の中の働き手が少ないためちょっとした仕事が多く存在しています。また、人口や労働力が限られているため島として取り組みたいことや、事業者が新しく取り組みたいことのために動ける人が少ないという現状もあります。そういった隙間産業がありとあらゆる場所に残されているのも大島の魅力です。

最後に、大島は自然が豊かで、海と山の美しい景色に囲まれています。周囲のノイズが少なく、集中して作業を進めることが可能な環境が整っています。特に、島の西側は崖地で、圧巻の自然風景を楽しむことができます。大きな海を眺めていると、自分より大きな存在がそこにあることを感じ、些細なことで悩むことも減るような気がします。

大島に来てから、あなた自身の視点や価値観に変化はありましたか?

一番大きな視点の変化は、離島独自の暮らしや産業があり、そこで活気に溢れて生活する人々の存在を実感できたことです。大島にきて実際に人々の暮らしを見れたことで、来るときよりも視野が広くなりました。(裏砂漠の広さくらい視野が広がりました)

また、幸せの有り方についての視野も広がったと思います。大島は都会的な発展や華やかな贅沢さはないかもしれませんが、等身大で生きるにはピッタリの場所だと思います。うまく説明できないのですが、等身大で生きる空気が流れていました。

これからの計画について

島には多くの余白があり、僕は大島の隙間を埋めるスモールビジネスを始めようと思いました。空き家管理や、民宿の運営の手伝いなどをしながら、将来的には観光客が島に滞在しながら島の生活を体験できるようなコンテンツ開発や、web3領域のアプローチで島の課題を解決していきたいです。まずは、今回知り合ったホテルのオーナーさんのところで窓拭きなどできることから始めようと考えています!

まとめ : 大島に滞在して感じた可能性とは具体的に何ですか?それがあなたのこれからの活動にどのように影響を与えますか?

大島は可能性に溢れた島だと思います。産業の隙間を多く見つけられるし、それはつまり、大島をより良くできる部分が多いということです。僕は大島をこれからのメインの拠点にしようと考えています。等身大のままに、人の役にたって自立できる人になろうと思います。そして、より多くの人が大島という土地を体験し、人生の視野を広げる機会作りのサポートをしていきたいです。

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