『矛盾を感じさせない仕事——自分らしさから始まる島との関わり』

 2025/08/26

こんにちは。WEBメディア「東京都離島区」編集長の千葉です。

今回、9月5日に開催するオンラインセミナーを企画する中で、あらためて「自分らしく働くこと」について考える機会がありました。その背景には、私自身が伊豆大島への移住を決意する以前に出会った一冊の本との出会いがあります。

かつて私は、これまで従事してきた仕事にどこか「矛盾」を感じていました。
成果や効率を優先する一方で、自分自身の存在や想いがそこに結びつかない、そんな感覚です。

ちょうどその頃に出会ったのが、西村佳哲さんの著書『自分の仕事をつくる』(2003年・文庫版は2009年刊行)でした。ものづくりの現場を中心に、多様な人々の働き方や価値観をインタビューしたノンフィクション・エッセイで、「自分らしい仕事」とは何かを静かに問いかけてくる一冊です。

何度も読んでいるので、すっかりくたびれてます

本書の中で印象に残ったのは、「仕事は自分の中にある」という言葉でした。
自分の存在に深く根ざした仕事をすること。それは矛盾を生まない働き方であり、「自分らしさ」そのものにつながる、と。

高度成長期を生きた私の親世代にとって、働くことは「未来の安心」や「発展」と直結していました。けれど、今はモノがあふれ、社会全体で「次の発展」を共有できる時代ではなくなっています。だからこそ、「誰かにとって必要な存在であること」「自分らしさを発揮できる場であること」が仕事の根っこに求められるのだと思います。

さらに本書の中で、「自然や波の音、朝目を覚ます森の鳥たち、春に咲く花。そうした自然物に、人が癒されるのは、美しいからだけではない。それらには“嘘”やごまかしが一切含まれていないからだ」と語られています。

式根島から新島を望む

気候変動や技術革新、ライフスタイルの多様化による価値観や倫理観の変容など、世界的に変化が加速するVUCA時代の予測困難な時代において、経済的資本だけではなく、自然資本や社会関係資本にも眼差しを向けなければ、これからの社会は成り立たない——そんな示唆を強く感じます。

伊豆大島に移住してから、私は大島町商工会での仕事や伊豆大島の情報サイト「伊豆大島ナビ」の運営、そしてWEBメディア「東京都離島区」での取材を通じて、島の人々の営みや創業者たちの声に触れてきました。そこには、西村さんの言う「矛盾を感じさせない仕事」が確かにありました。効率や規模だけを追わず、自分の想いと地域の暮らしが重なり合うところから仕事を生み出している人たちです。

三宅島 雄山

では、私たち一人ひとりにとって「自分らしい仕事」とは、どのように見つけていけるのでしょうか。

他人の成功事例や「決められた正解」をなぞるだけではなく、自分で観察し、試行錯誤しながら「自分の答え」を探すことが求められています。

伊豆大島 元町港桟橋と利島

そんな視点を共有する場として、9月5日にオンラインセミナーを開催します。
タイトルは 『しまと わたし らしく くらす——東京の島々で自分らしく事業をつくる秘密教えます!』です。

当日は、三宅島でゲストハウスを承継・運営する実践者である落合さんや、地域金融機関・七島信用組合の杉本専務理事、そして「おひとりプロデューサー」として人気を集める まろ さんをゲストに迎えます。それぞれの「自分らしい」関わり方を通じて、これからの仕事や暮らしのヒントを一緒に探っていきます。

あなたにとって「矛盾を感じさせない仕事」とは何か。
今回のセミナーを通じて、ぜひ一緒に、自分らしい仕事の在り方を考えてみませんか?

開催概要

日時:2025年9月5日(金)19:30〜21:00
方法:オンライン(Zoom)
参加費:無料
申し込みフォームこちらから

『しまと わたし らしく くらす』東京の島々で自分らしく事業をつくる秘密教えます!

東京の島々で自分らしく事業をつくる秘密教えます!自分の関心から島との関わりを深め、”自分らしい事業をつくる秘訣”を様々な立場の方々と考えていくオンラインセミナーを開催します。

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